皆さんはこんな経験ないですか?
ダイエット始めたのに三日坊主。
新しいことを勉強をしようとしたのに続かない。
やる気がすごいあったのに数日後にはモチベーションが下がっている。
継続は大切と頭では理解しているにもかかわらず長く続かず、すぐに諦めてしまう。
私はダメな人間だ!なんて落ち込むことあったりしませんか?
実は、この「続かない」という壁の背後には、私たちの内にひそむ「ホメオスタシス」が関係しているかもしれません。
本記事では、ホメオスタシスの原理と、それがモチベーション維持を妨げる理由を探ります。
そして、これらの壁を超えて、目標達成を目指すための秘訣をご紹介します。
ホメオスタシスとは?
ホメオスタシスという言葉を聞いたことがない人もいるかもしれません。
ホメオスタシスとはそもそもなんなのか?
そこから説明したいと思います。
ホメオスタシスという言葉は、ギリシャ語の「ホメオ(homeo)」が同じ、均等を意味し、「スタシス(stasis)」が止まること、静止を意味する語源からきています。
ホメオスタシスは人間をはじめ、動物や植物など、すべての生物に備わっている生命現象です。
簡単に説明すると、ホメオスタシスとは、生き物の体内環境を一定に保つ働きのことです。
ホメオスタシスは、自動調節装置のようなものだと思えば分かりやすいかもしれません。
続かない理由: ホメオスタシスによる変化への抵抗
人間をはじめ、すべての生物には「ホメオスタシス」という働きがあります。ホメオスタシスとは、体内環境を一定の状態に維持しようとする仕組みのことです。
例えば、体が熱くなれば自然と汗がでてきますよね。これは体を冷やそうとしてホメオスタシスが働いているのです。
つまり、ホメオスタシスは生命活動を維持するために欠かせない大切な役割を果たしています。
しかし、ホメオスタシスにはある問題点もあります。
それは体内環境の大きな変化を嫌う性質があるということです。体は通常運転をしようとして体を守ろうとします。
そのため、新しいことにチャレンジしようとすると、ホメオスタシスの働きが変化を阻止しようとします。
例えば、ダイエットなどで急激な食生活の変化があれば、体は今までの状態を維持しようと抵抗を示し、モチベーションが続かなくなる可能性があるのです。
ホメオスタシスは新しいチャレンジを阻害する一面があります。
この人間の原理を知り、ホメオスタシスの力を打破する工夫が必要になります。
モチベーション維持のための秘訣
おそらく皆さんは「継続」することが大事だというのは頭ではわかっていると思います。
しかし、モチベーションの維持は意外と難しく、さまざまな理由でやる気を失ってしまいがちです。
そこで、以下の秘訣を意識することでモチベーションを高め続けることができます。
1. 小さな成功体験を積み重ねる
大きな目標に向かう道のりは遠く、時に挫折しそうになります。そんな時こそ、小さな達成感を大切にしましょう。
少しずつ前進できていることに気づき、自分を褒め称えることが大切です。
積み重ねた小さな成功が、モチベーションの原動力になるのです。
2.目標を具体的で達成可能なものにする
漠然とした目標では、なかなかモチベーションが続きません。
漠然とした目標というのは「ただお金を稼ぎたい」「いい生活を送りたい」などです。
どのくらいのお金を稼ぎたいとのか?稼いだお金で何がしたいのか?いい生活とはどんな生活なのか人によって違うでしょう。
これらの目標を具体的して行くことが大切です。
そして、達成可能なものに設定し、ささやかな目標から着実にこなしていくことが重要です
到達できそうな目標を定め、一つひとつクリアしていく充実感がモチベーションを生み出します。
3.周りの支えになる人を見つける
一人で頑張るより、周りに理解者や味方がいる方がグンとモチベーションは上がります。
目標達成を支援してくれる人、一緒に頑張る仲間を見つけましょう。周りの人からの声援や応援は、続けていく大きな原動力になります。
私の場合はリモラボというスクールに入りました。同じような境遇の仲間と出会うことができました。
同じ目標に向かって頑張る仲間がいることで、モチベーションを維持しやすくなったのです。
このように、目標達成に向けて一緒に頑張れる仲間を見つけることは、モチベーション維持において大きな助けとなります。
理解者や支援者がいれば、困難な時も乗り越えられ、あきらめずに進めるはずです。一人で抱え込まず、周りの人の力を借りることが重要なのです。
4.自分へのご褒美を設ける
目標達成への道のりの中で、自分への実りあるご褒美を設けることも大切です。
例えば、「〇〇ができたらご馳走を食べに行く」など、目標の町場を決め、そこに到達した時の楽しみを設定しましょう。
モチベーションの源となる喜びを事前に用意すると効果的です。
5.うまくいかない時の原因を探る
うまくいかない時の原因を探り、改善する 目標達成のプロセスがうまくいかないことも多々あります。(普通です!)
そんな時こそ、原因を冷静に探り改善策を立てることが肝心です。
私は昔アメリカに留学したことがあります。その時に英語の学習でうまくいかず、モチベーションが続かない時期がありました。
当初は時間とエネルギーを注いでいたにもかかわらず、なかなか具体的な結果が出ず、イライラしていました。
私が辿り着いた原因は具体的な目標がなかったことでした。漠然と「英語が上手くなりたい」と思っていただけで、どの程度が上手と言えるのか、具体的なゴールが設定できていませんでした。
具体的なおかつ小さなゴールを作り、それをクリアすることでモチベーションを保つことができ自信をつけることができました。
課題に立ち向かい、対処法を見つけていく作業自体が、モチベーションの芽を育むことにつながります。
変化を受け入れるためのマインドセット
変化は人生に付き物であり、避けられないものです。
仕事、恋愛、健康、価値観など、私たちを取り巻く環境は常に変化し続けています。
だからこそ、変化を受け入れるマインドセットを持つことが不可欠となります。
視点を変える
ホメオスタシスは変化を嫌う性質があるため、新しいことへの抵抗感が出ます。
しかし、視点を変えることで、変化をポジティブにとらえられるようになります。
変化は新しい可能性と出会う機会なのだと捉え直せば、不安よりも期待や興味が湧いてくるはずです。
主体的に選択し行動する
変化は避けられないものですが、それをどう受け止めるかは自分次第です。
「7つの習慣」の中にこんな文章があります。
“私たちの行動は、環境に対する私たちの独自の視点から生まれるのであって、環境そのものから生まれるわけではない。”
「7つの習慣」スティーブン・コビィー
例えば、急に転勤が決まり、生活環境が一変する場合を考えてみましょう。
この変化を受け入れるか拒むかは、全て自分次第です。
環境の変化を理由に愚痴をこぼすのではなく、自分なりにその変化をどう捉えるか、それに対してどう行動するかを主体的に選ぶ必要があります。
変化に対して受け身の姿勢に陥らず、自らの意志と行動で状況をコントロールすることが肝心なのです。
環境のせいにするのではなく、自分の価値観に基づいて主体的に対処することで、変化をチャンスに変えられるのです。
少しずつ変化に慣れる
ホメオスタシスは大きな変化を嫌うので、急激な変化は避けましょう。
つまり今までの生活と180度違う事をしようとすると長く続かないので少しずつ小さな変化を重ねましょう。
魚が水から陸に住めないように、人間も環境の変化には順応する時間が必要なのです。
まとめ:変化を受け入れて輝く自分へ
ホメオスタシスの性質がわかっていただけたでしょうか?
人間誰にしも備わっている性質で、あなたが決してダメ人間でも続かない怠け者でもないのです。
ホメオスタシスの原理を生活に取り入れることで、常に変化に柔軟に対応し、心身のバランスを保ちながら成長していけます。
変化は不可避なものであり、それを受け入れることで新しい可能性が開かれます。
過去の固執や恐れにとらわれず、変化をチャンスと捉え、ポジティブな方向に転換させることが大切です。